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コーヒー片手に、日々の何気ないことをつづった日記であります。


by the-sahara
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沈む月

郵便受けをのぞこうと、ちょうど今、外にでてきた。

やけに明るいと思って顔を上げたその先に、頭が欠けた月がでていた。
光を反射して輝く姿が綺麗で、少しの間眺めていた。

風が木々を揺らす音が乾いているのに気がつく。
冷たい空気は、冬のものだ。いつの間にやってきたのだろう。

なんとなく、京都を思った。しかもなぜか、遥か昔の京都を。
行こうか、来年。冬の京都を目指して。
# by the-sahara | 2006-12-03 03:16
「あんなにたくさん、何を買うっていうんだろう……。店の戦略にひっかかるなんてあほやなあ」
大きな買い物袋を手に提げた人を見ながら、冷静につぶやく。

12月1日、金曜日。
昨日は、週末ということもあって、ほんの少し寄り道して帰ってもいい日だった。
本屋に見向きもせず電車に飛び乗った私は、一目散に所沢に帰ってきた。
お菓子の安売りをする店(以下、お菓子やさん)が、本日リニューアルオープンするという情報を、2日ほど前に仕入れていたからである。当然オープニング記念のセールが行われることがわかっているので、どんな感じか様子を見に行くことに決めていたのだった。

にぎやかな商店街を通って、お菓子やさんへ向かう。
ビルの建て直しが決まってから、混む店であるにもかかわらず、うなぎの寝床のような細い店で営業していたので、昨日のオープンは本当に楽しみにしていたのだ。
ビルの1階には煌々とした明るい光。大丈夫、オープンしてる!
店の前まで行くと、店の中には長蛇の列が。店の外には、次から次に人が集まってくる。
どれどれ商品は……と、冷静を装いつつのぞく。今日の目玉は、コイケヤのポテトチップスのりしお39円也であった。
中はどうかと足を踏み入れてみる。すると、そこに刺客がひそんでいた。
ポテトチップスは、断然うすしおと決めている私だが、それでもときに他の味が食べたくなることもある。そんな味の1つ、ピザポテトシリーズが並んでいたのである。1つ89円ですか、そうですか。

ため息をついて、外に出る。
帰るのではない。買い物かごを手にするためである。
この勝負、受けて立たなきゃ女がずたるぜっ。そう意気込みながら、再び店に突入である。
しかし、刺客は一人だけではなくて、何人も中にいた。
ええっ、森永のチョイスやムーンライトが109円!? マカダミアのチョコレートが129円??
三ツ矢サイダーが……以下略。
気がつくと、かごがお菓子でいっぱいになっていた。他のお客さんのかごも、同じような商品でいっぱいになっている。長蛇の列に並びながら、なんとなく楽しい気分になってきた。
お買い上げ点数、11点。金額は1111円也。
思いがけず、いつかかごいっぱいのお菓子を買ってみたいという夢が叶ってしまったのであった。
本当に経営学部卒なのかと自分につっこみを入れながら、でもえびす顔で、袋一杯のお菓子を手に帰路についたのであった。見事にあほの一人と化してしまったが、悔いはない。
踊る阿呆に、見る阿呆。同じ阿呆なら踊らにゃ損損である。

このセールは、今日と明日、残り2日間で終わりである。
買い物に出たときは戦略に引っかからないように、気をつけて歩かねば。
それにしても、いい時代になったなあ。
子どもの頃の私に、未来でいいことがあるから、頑張って生きるのだぞと、エールを送りたい気持ちである。本当、諦めずに生きてきてよかったと思う。
# by the-sahara | 2006-12-02 16:43 | 日常のひとこま

うつらうつら

電車での居眠りは、どうしてあんなに気持ちいいのだろう。
一番端っこに座っていたのに、今日は不思議と寒さを感じなかった。
微妙に隣の人に寄りかかりそうになりながら、家の最寄り駅までまどろみながら帰ってきた。
もっと寝ていたかったなあ。
# by the-sahara | 2006-11-30 19:03 | 日常のひとこま

図書館に会いに、横浜へ

この間、パシフィコ横浜に行って来た。
ここには展示ホールがあって、初めてここを訪れたのは、忘れもしない「ロボット博」だった。
当時大学生だった私は、たった一人でロボット博に乗り込んだ。
会場の案内図を見ながら、右往左往。歩いているうちに目が輝いてきて、アシモが登場する頃には、気分は最高潮になっていた。その熱に浮かされるように、アシモのクリアファイルを買ってしまったことは、ここだけの秘密である。

では、今回の展示は何かというと、「図書館」である。
図書館総合展という、今年で第8回目になる催しに行って来たのである。
どのような形になるか分からないが、本の仕事がしたいと、前の作業場のときに、社員さんに話したことがあった。すると、さすがに図書館に関わる企業。今まで知らなかったような情報を教えてくれて、その中に、この総合展が入っていたのである。
当時は、もう図書館の仕事は継続しないと思っていたので、案内だけ送ってもらえるようにお願いしていた。
展示は平日に行われる。案内を受け取ったときには、今の仕事を引き受けることにしていたので、絶対行けないなあと思っていた。
しかし、なんと今の仕事場である、大学の創立記念日と重なり、思いがけず総合展に行けることになった。まだ、見放されてなかったみたいだ。

電車に飛び乗り、一路横浜へ。
会場までは、ランドマークタワーの中を通って行く。もうクリスマスムードだ。夜になると輝いて、さぞかし綺麗なことだろう。最後のクリスマス、どこで過ごそうか。
そんなことを考えながらも、足は止まらない。まだまだ先なのだ。ランドマークを通り抜け、クィーンズスクエアへ。目的地は、さらにその先だ。
展示ホールと言っても1つや2つではないので、変なところから降りてしまい、少しまごつく。数分後に目的地、図書館総合展に到着した。
ちょうどイベントの境目に着いてしまったようで、中はすごい熱気。人人人だ。とりあえず、入り口の案内図を見ながら、アルバイト先の企業の位置を確認。最後にまわれるように、そこを避けるようにして、会場をまわりだした。
紀伊国屋書店や、講談社など、これぞ本という企業から、初めて聞くような団体まで。ところせましとブースが並んでいる。
紙、保存用の道具、修理のための道具、本棚、図書館入り口のゲート、検索用のソフト等々、実にさまざまな企業が関わりあって、図書館を支えていることが一目で理解できた。遅まきながら、業界研究とはこういう仕組みを知ることで、戻れるなら就職活動のときに来たかったと強く思った。

最後に、今日もお仕事の営業さんにあいさつをして帰る。
とてもいい勉強になったと伝えると、また連絡をくれたら案内を送るからね、と言って見送ってくれた。ああ、あったかい。
どんな企業があって、どんな世界があるのか、図書館業界の入り口に立ったばかりの私にはまだよく分からない。それでも、このアルバイト先が入り口になったことは幸運なことだと思う。
中でもらった紙袋に、いろんな資料をつめて、再び東京を目指す。
友達に会いたかったが、今日は平日、しかもまだ16時前。仕事の最中だろう。これがフリーターの宿命だいと思いながら、ほんの少しだけさびしい気持ちで電車に乗った。
でも、行って良かった! いつか、また来よう。
やっぱり、横浜、そして東京は忘れられない大事な場所になりそうだ。
# by the-sahara | 2006-11-29 22:19 | 旅行

左肩、下がる

じゃあ、右肩上がりだから景気がよさそうなものなのに、今日はなんとも不景気な朝だった。
数々の試練を乗り越え、ぼろぼろの状態で図書館に到着。
すると、前から唯一同い年のアルバイトさんがやってきて、「なんだかよたってませんか」と言われる。左肩が下がっているよと指摘を受ける。
うまいことごまかしていたつもりなのだが、やはり私はウソがつけない人間らしい。顔にでなけりゃ、体に出るのか。なんとも分かりやすくて困る。

何をやってもうまくいかないときもある。
こういう日は、早く寝るに限るな。
ささくれだった心は、牛乳とお風呂で癒して、本でも読んで過ごすことにしよう。
明日もまた、頑張って仕事にいけるように。
……だから、今晩は誰にも邪魔されず、朝まで眠れますように。なむなむ。
# by the-sahara | 2006-11-28 19:49 | 日常のひとこま