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コーヒー片手に、日々の何気ないことをつづった日記であります。


by the-sahara
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卒業式の思い出

3月は、別れの季節だ。22年生きてきて、これまで3度の卒業式に参加してきた。そして、この春、最後の卒業式を迎える予定である。
まだ確定ではないから、どうなるか分からない。でも、卒業可の判定がもらえたら、これが16年間にわたる学生生活の正真正銘のピリオドとなる。

大学生活を終えるにあたって思うことは、高校の卒業式からもう4年も経つのだなということである。いつのまにこんなに時間が経ってしまったのだろう。

高校の卒業式は、とても素敵なものだった。退屈なだけではなくて、なんと笑いがあったのである。笑いの原因は、「答辞」。沖縄への修学旅行の思い出が披露されたりして、会場のあちこちから笑いが起こっていた。
ちなみに、修学旅行の思い出として、ホテルの夕ご飯のバイキングで起こった事件を話していた。なんとタルタルソースを、こともあろうにスープと間違えて、大量に持ってきてしまった男子がいたらしいのである。しかも、何人も。
普通では、こんな話は選ばないのではないだろうか。でも、この答辞のおかげで、会場はとても和やかな雰囲気になっていた。厳かな感じはしないかもしれない。だけど、楽しかったからこそ余計に、この学年の一員でいられたことに誇りを覚え、ここから巣立つことに、寂しさを感じた。嬉しくて、寂しくて、私は泣いた。今でも、この卒業式を忘れることができない。

大学は、高校までの学校とは違うと、前に書いた。一体、どんな卒業式を見ることができるのだろうか。クラスもなく、担任の先生もいない、そんな状態で迎える式がどんなものか、想像もできない。寂しくて、でもようやく迎えたゴールに、安堵を覚えることだろうと、少しドライに思っている。でも、この予想を裏切るくらいの、嬉しさや感動を感じられることを、ほんの少しだけ願っているのも事実だ。
by the-sahara | 2005-03-06 23:52