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コーヒー片手に、日々の何気ないことをつづった日記であります。


by the-sahara
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拝啓 秋晴の候

深夜というか、すでに明け方である。
ここ数日、昼夜が逆転してしまい、思うように用事がはかどらなかったのが原因で、今日も明け方になってしまった。何をしていたんだと言われそうだが、今日はちゃんと理由がある。その前日にも、一応理由はある。
「手紙」を書いていたのだ。前日は、その手紙の下書きで頭を悩ませていた。一日寝かせて、起きてきたら手紙をチェックして訂正。ようやく、書き始めることができた。
もっと早く書いていればと思うが、宿題をぎりぎりまで片付けてこなかった人間は、こういうところでもその性質を引きずってしまう。おかげで、一晩にして7通の手紙を書き上げるはめになってしまった。時間にして4,5時間。その間、ずっとペンを走らせていて、ようやく一息ついたところである。
親指には、小さなペンだこ。ずっと同じ姿勢でいたため、足が弱って歩くとがくがくする。

中学のときの担任の先生から、大学のゼミの教授まで。
ずっと内定のお知らせをしなければと思い続けて、ようやく重い腰をあげた。ちょっとあらたまった手紙なので、手紙の本をひっぱりだしてくる。
拝啓から始まって、敬具まで。
本と首っ引きになりながら、なんとか文章を考えた。自由に自分の気持ちを表現できたところもあるけれど、全体的に見ると、まだ手紙のルールに縛られていると感じた。季節のあいさつも、私は本の表現を借りている。先生からいただいた手紙を見ると、どんなところで季節の移り変わりを感じたか、自由に表現していらっしゃるというのに。
まだまだ、修行が必要と言うことか。そもそも、「拝啓」で始まる縦書きの手紙を書き始めたのも大学に入ってからで、まだ数えるほどしか書いていない。これから慣れればいいのかな、と気を持ち直す。
それにしても、やっぱり国語の先生に書く手紙は緊張する。添削されるわけじゃないのになあ。

ルールにのっとった手紙も、友達に出すフランクな手紙も、どちらも違った楽しさがあると近頃よく思う。前者の楽しさは、これから分かるようになると信じて、これからも書いていこうと思う。
by the-sahara | 2006-10-16 04:37 |