いわゆる、「蛾」というやつで
2006年 09月 05日
極度の寝不足に陥っている。
パソコンを立ち上げてみても、メールを確認したり、ブックマークしてあるサイトをちょこっとのぞくだけで、ブログを書く気力もないまま閉じるという毎日。
ほんの数日の間にも、小さな出来事がいくつもあったのに、いざ書こうとすると、砂が零れ落ちるみたいに、頭の中から言葉がでていってしまう。
週明けということもあって、昨日は特に体が辛かった。
同居人に電話すると、1日くらい休むことに専念しろ、という意見をもらったのでいつもよりは早めに寝ようと心に決めた。でも、実際は、いつもとあまり変わらなかった。よって、今日も同じように眠たい。
無理やり本を読んでいたのだが、さすがに文字が見えなくなってきた。そろそろお開きにするか、と伸びをする。上を向いて、頭を後ろにそらせたそのとき、視界に何か黒いものが飛び込んできた。
細かい説明は省くが、実はうちの部屋の天井には、小さな穴があいている。上の階にまでは届いていないようだが、下から見ると、明らかに何かで天井を破ったことが良く分かる。その何かが何であるかは、突き破ったこの私が知っているわけだが。
天井に開いた穴は1つ。でも、なぜか私の左上の天井にも黒い穴が開いている。
あれ? あんなとこに穴なんかあったっけ。
これまでの数々の悪事を振り返るが、天井に穴を開けたのは、誓って1度しかない。ということは、あれは穴ではない。はて?
目の悪い私には、床に座った状態ではただの黒い物にしか見えない。立ち上がって、見る。
……せっ、せみ!? ということは、みんみん鳴くのか!?
冷や汗。思考がまとまらないままにもう一度見る。せみほどの大きさがある。でも、でもこれは、「蛾」ではないか。しかも、たぶん生まれて初めて見る、特大級の蛾。
このまま、見なかった振りをして寝ようかと思った。ただでさえ睡眠不足の頭に、これ以上の負荷をかけるのは得策ではなかった。眠くなくても、強制終了してしまいたいくらいだった。
家には自分しかいない。一人暮らしで困ることの、堂々第2位くらいに食いこみそうなくらい、困難な仕事に立ち向かわなくてはならないようだ。
装備。マスク、殺虫剤、そして、ありったけの勇気。
いざ、勝負のとき!!
うちの天井は高い。とにかく背伸びをして、2丁拳銃のように殺虫剤を噴射する。動かない、落ちない。さすがに大きいだけあって、やつはびくともしない。
なんてこった。どうするよ。思案する、その一瞬のすきをついて、やつは羽ばたいた。もちろん、蛍光灯めがけて。
ばたばたばた。かん、かん。ばたばたばた。
羽を広げたやつは、さらに大きかった。しかも、蝶と違ってやつは素早かった。その姿に、総毛だってしまう。
怖い!! しかも、外に出そうと玄関を背にして立ってしまった。これでは、玄関に誘導するときに、こちらに向かって飛んできてしまうではないか。失敗した!
しかし、やつに寝床を取られるわけにはいかないのだ。
さあこい、追い出してやる。と言いたいところだが、実際飛んできたときには、あまりにも怖くて声も出なかった。
外に蛾が飛び出たのを見ると、勢いよくドアを閉めて、そのあとは朝まで出なかった。ぎりぎりで、私の勝ちのようだ。
それにしても、いつどこから入り込んできたのだろう。そして、いつから天井にいたのだろうか。あまり、知りたい答えではないけれども。
この闘いで、一時的に興奮状態に陥り、その結果睡魔がどこかに行ってしまった。おかげで、早く寝る計画は決行前に挫折してしまったのである。うう、憎いやつめ(文字通り)。
パソコンを立ち上げてみても、メールを確認したり、ブックマークしてあるサイトをちょこっとのぞくだけで、ブログを書く気力もないまま閉じるという毎日。
ほんの数日の間にも、小さな出来事がいくつもあったのに、いざ書こうとすると、砂が零れ落ちるみたいに、頭の中から言葉がでていってしまう。
週明けということもあって、昨日は特に体が辛かった。
同居人に電話すると、1日くらい休むことに専念しろ、という意見をもらったのでいつもよりは早めに寝ようと心に決めた。でも、実際は、いつもとあまり変わらなかった。よって、今日も同じように眠たい。
無理やり本を読んでいたのだが、さすがに文字が見えなくなってきた。そろそろお開きにするか、と伸びをする。上を向いて、頭を後ろにそらせたそのとき、視界に何か黒いものが飛び込んできた。
細かい説明は省くが、実はうちの部屋の天井には、小さな穴があいている。上の階にまでは届いていないようだが、下から見ると、明らかに何かで天井を破ったことが良く分かる。その何かが何であるかは、突き破ったこの私が知っているわけだが。
天井に開いた穴は1つ。でも、なぜか私の左上の天井にも黒い穴が開いている。
あれ? あんなとこに穴なんかあったっけ。
これまでの数々の悪事を振り返るが、天井に穴を開けたのは、誓って1度しかない。ということは、あれは穴ではない。はて?
目の悪い私には、床に座った状態ではただの黒い物にしか見えない。立ち上がって、見る。
……せっ、せみ!? ということは、みんみん鳴くのか!?
冷や汗。思考がまとまらないままにもう一度見る。せみほどの大きさがある。でも、でもこれは、「蛾」ではないか。しかも、たぶん生まれて初めて見る、特大級の蛾。
このまま、見なかった振りをして寝ようかと思った。ただでさえ睡眠不足の頭に、これ以上の負荷をかけるのは得策ではなかった。眠くなくても、強制終了してしまいたいくらいだった。
家には自分しかいない。一人暮らしで困ることの、堂々第2位くらいに食いこみそうなくらい、困難な仕事に立ち向かわなくてはならないようだ。
装備。マスク、殺虫剤、そして、ありったけの勇気。
いざ、勝負のとき!!
うちの天井は高い。とにかく背伸びをして、2丁拳銃のように殺虫剤を噴射する。動かない、落ちない。さすがに大きいだけあって、やつはびくともしない。
なんてこった。どうするよ。思案する、その一瞬のすきをついて、やつは羽ばたいた。もちろん、蛍光灯めがけて。
ばたばたばた。かん、かん。ばたばたばた。
羽を広げたやつは、さらに大きかった。しかも、蝶と違ってやつは素早かった。その姿に、総毛だってしまう。
怖い!! しかも、外に出そうと玄関を背にして立ってしまった。これでは、玄関に誘導するときに、こちらに向かって飛んできてしまうではないか。失敗した!
しかし、やつに寝床を取られるわけにはいかないのだ。
さあこい、追い出してやる。と言いたいところだが、実際飛んできたときには、あまりにも怖くて声も出なかった。
外に蛾が飛び出たのを見ると、勢いよくドアを閉めて、そのあとは朝まで出なかった。ぎりぎりで、私の勝ちのようだ。
それにしても、いつどこから入り込んできたのだろう。そして、いつから天井にいたのだろうか。あまり、知りたい答えではないけれども。
この闘いで、一時的に興奮状態に陥り、その結果睡魔がどこかに行ってしまった。おかげで、早く寝る計画は決行前に挫折してしまったのである。うう、憎いやつめ(文字通り)。
by the-sahara
| 2006-09-05 22:08
| 日常のひとこま