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コーヒー片手に、日々の何気ないことをつづった日記であります。


by the-sahara
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米にもち豚、うまい酒♪

今回の旅行記は、もうこれだけでいいや! と思うほど、書きたかったことがある。
これは、本来の目的である「温泉」が、一瞬かすむほどの感動を与えてくれた、ある丼の物語である。

越後湯沢に到着した我々は、小1時間ほど時間をつぶした後、昼食をとるべく「六日町」へ向かった。長岡駅を目指すローカル線に乗り込んで、出発進行である。
窓の外は、一面の雪。どこを見ても真っ白で、だんだん目をあけていられないほどまぶしくなってきた。雪を見慣れない目には、非常に厳しい。こういうときは、どこを見ていればいいのだろうか。
電車にはほとんど人が乗ってこない。乗ってきても、ある駅でいっせいに降りてしまうので、東京のようにいつ乗っても混雑しているということはない。のんびり、ゆったり、2人でボックス席を占領することができた。
20分ほどの旅の後、目的地・六日町駅に上陸。
いざ、昼食! といきたいところであるが、電車の本数の都合上、早めに到着するようにしていたので、30分ほど待つ羽目になった。
時間になり、店に突撃する。当然ながら一番乗りである。

お目当ての、「越後もち豚丼セット」と「究極のカツ丼セット」を注文。いまかいまかと待つ。そして、これ!
米にもち豚、うまい酒♪_c0042246_19104349.jpg

私が注文した、越後もち豚のカツ丼である。越後のもち豚とは、その名のとおり、おもちのようにもちもちした食感の豚肉で、米は当然コシヒカリ。それだけでも満足なのに、さらにその上にとろとろの半熟卵がのせられている。
おそるおそる、一口目を口に運ぶ。カツを食べた瞬間、ふわっと香ばしい香りがした。あらかじめ味がつけているようで、そのままだと少し濃いかもしれない。しかし、それをまろやかに包み込むのが卵で、一緒に食べるとちょうどよくなる。カツと一緒に食べているときには気づかないが、卵ごはんのようになっている部分を食べると、卵の味がしっかりするのが分かる。卵とごはん、もうそれだけでも十分おいしいのだ。
驚いたのが、箸でカツを切ることができたことだ。なんというやわらかさだろうか! 今まで食べてきたカツは、カツじゃなかった。そう思うくらい、上には上があるのだと感じた。

米にもち豚、うまい酒♪_c0042246_19122850.jpg

こちらは、同居人が注文した、越後もち豚丼セットだ。
ふたを開けた瞬間に、たれのいい匂いがした。カツと交換に、1切れもち豚をもらう。ぶ、分厚い! まるでしょうが焼きの肉のような厚さだ。4枚ほどしかのっていないが、この厚さは食べ応えがある。
これを食べたいがために、わざわざ越後湯沢を経由してまで来た甲斐があった。電車の待ち時間? この丼には、そうするだけの価値がある。
実際、お昼時ということもあったが、次々にお客さんがやって来ていた。ガイドブックのお店は、当たり外れが大きかったり、なかなか高かったりするものだが、これはよかったなあと思う。

お店の名前は、「魚沼釜蔵 総本店」。夜は居酒屋にもなるようだ。次はぜひ、夜に訪れてみたいものだ。

旅はまだ続く。
by the-sahara | 2006-04-05 19:12 | 旅行