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コーヒー片手に、日々の何気ないことをつづった日記であります。


by the-sahara
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博物館は楽し♪

昨日、久しぶりに同居人と出かけた。
行き先は、「貨幣博物館」。入場料は無料。
お金に関する知識得られるうえに、目の保養にもなるのに、サイフには負担をかけないという、なんとも素晴らしい博物館だ。
前々から行こうとは思っていたのだが、時間に間に合わなかったりして、なかなか行く機会に恵まれなかった。だから、今回のプランナーである同居人から、ここに行くと聞いたときはとても嬉しかった。

東京メトロ銀座線「三越前駅」から、歩くこと数分。
このあたりは、三越といい、三井住友銀行といい、とにかくレトロで重厚な建物が並んでいる。
新宿の高層ビル群とは真逆の景色である。
貨幣博物館もご多分にもれずで、守衛さんの横を通り過ぎて、重いドアを2枚くぐり抜けると、さらに守衛さんがいた。簡単に住所等を記入して、赤いカーペット敷きの階段を上ると、展示室への通路がある。早速、展示室へ向かった。

まずは、日本の歴史に沿って、貨幣の歴史をたどっていくことになる。
懐かしの「和同開珎」や「富本銭」等を見て歩く。
「やったやった、日本史で習ったよな。」とか、「へえ! 見てん、朝鮮のお金やって!」とか言いながら先へ進んだ。
江戸時代になってくると、だんだん習ったことのある貨幣が増えてくる。大判、小判。一文銭。
同居人いわく、この頃から私の目が輝き始めたらしい。
近代、現代に入り、紙幣や見慣れた硬貨が展示されているのを見る頃には、目はらんらんとし、口元にはなぜか笑みが。我ながら、「現金な奴」だと思った。



日本の貨幣の歴史を一通り見て回ると、次に世界の貨幣が展示されていた。
ドイツやロシア等、ありえないくらいのインフレに陥ったときに発行された紙幣があった。
見てみると、「500億」だの「100億」だのという数字が並んでいる。もちろん、紙幣一枚の額面である。ここまでくると、もはや「子供銀行券」みたいに、精巧なおもちゃにしか見えない。歴史の教科書では教えてくれなかったことを、ここで知った。
いよいよ、展示室も折り返し地点だ。
テーマ展示「ドイツを知ろう!~お金から見る歴史と文化」の中に、記念硬貨を発見。アインシュタインや、ベートーベン、地図のメルカトルなどが刻まれていた。

その近くに、世界で現在使われている貨幣を実際に見られる機械があって、さっそく操作してみた。世界を18のブロックに分けてあって、何カ国かごとに見ることができる。
初めて見る、世界各国の貨幣は面白かった。
印象としては、なんてカラフルな紙幣だろうと思った。ああ、本当に実際に自分で持ったり、使ったりしてみたい。ますます世界への憧れが強まった。
中でも、エジプトの紙幣がすごかった。一番大きな額面の紙幣は、スフィンクスが絵柄として使われているのだ。なんてダイナミック!

展示室もそろそろ終わりだ。
ここには、日本の偽造防止技術を見たり、なぜか見本の一万円札で作った「一億円のパック」を実際に持つことができる体験コーナーがあった。
一億円は、重い。約10キロくらいあるそうだ。「じゃあ、あの3億円事件の3億円は30キロかい。手で持っては逃げられないよな」としょうもないことを思いつく。
ほかにも、記念硬貨やユーロ等の展示がされていた。
ところで、この「ユーロ」の硬貨。私はどの国でも、同じ硬貨が使われている、つまりどこの国でも同じ硬貨を作っているのだと思っていたが、どうも違うらしい。
硬貨の片面は、どの国でも同じ共通のものだが、もう片方は各国独自のデザインになっているようだ。たとえば、オークの葉が刻まれていたり、イタリアでは、「ローマのコロッセオ」の図柄が刻まれていたりする。
昔みたいに、国によって貨幣が違い、ヨーロッパ各国を旅行すればそれぞれの貨幣が手元に残る楽しみ、はもうないのかと思っていた。でも、少なくとも硬貨には違いがあると分かって、安心した。特にイタリア、ぜひ行きたいものだ。

展示室は1つしかなく、すぐに見終わるかと思うと、意外に時間がかかった。それだけ、充実した濃い内容だったということだ。
楽しい時間を過ごすことができた。
次は、日本銀行の見学に行きたいね、と話している。
博物館は楽しい。博物館に行くと、いつも歴史はおもしろい!と強く思うのだ。
by the-sahara | 2005-06-26 14:41 | 旅行