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コーヒー片手に、日々の何気ないことをつづった日記であります。


by the-sahara
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やわらかな ひかり

『ライカとモノクロの日々』 内田ユキオ・著(枻文庫)

このブログからもリンクさせていただいている、『ぼちぼち談話室』の、のんさんが教えてくださった本だ。
思えば、誰かに本を薦めてもらうなんて久しぶりのこと。
どんな本だろう。面白いかな。
いろんなことを考えながら、目的の本を探す。
2軒の本屋を探して、ようやく見つけることができた。

読書感想文は苦手なので、うまく思ったことを書けるか分からないが、とりあえず書いてみよう。
これは、「ライカ」というカメラを中心とした、フォト&エッセイだ。
文章、というか、それを構成する言葉自体が素敵で、その合い間合い間に、モノクロ写真がはさまれている。

「Leica」 ライカというロゴを見た瞬間に引き込まれた。
なんて可愛い文字。そして、うまく説明できないが、「これがカメラなんだ」と思った。
改めて、いや初めてというべきか、「カメラというもの」を見たような気がした。
パラパラとページをめくる。
すると、雨でも降ってきたのだろうか。上を見上げて、手をかざす少女の写真が目に入った。
頬を、水滴が伝っている。
その雫を見たとき、以前美術で描いたガラスのコップが思い出された。
「透明なものは、モノクロではこんな風に写るのか」
綺麗だと思った。
気がつけば、レジに並んでいた。
いや、正直に言うと、どこかでこの本を買うだろうと思っていたのだ。

写真にも、さまざまな見方があるのだろうと思う。
今回、私は、ここにはどんな色が閉じ込められているのかと考えていた。
今、もっといろんな方が撮影されたモノクロ写真を、見てみたいと思っている。
光が、こんなにやわらかく写るなんて知らなかった。
そして、いつかは、ライカを見てみたいものだ。
私は見る専門で、撮ることはないと思うけど。
それでもだ。
by the-sahara | 2005-06-20 21:33