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コーヒー片手に、日々の何気ないことをつづった日記であります。


by the-sahara
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飯にはありつけませんがね

合否の発表はまだとはいえ、とても満足できる結果にできなかった私は、試験が終わった数日後に、これからどうするかを考え始めた。
働くってどういうことだろう。何がしたいのだろうと、再び哲学モードに入ってしまった。
得た結論は1つ。
この間の面接に向けて、しっかり準備したつもりの自己分析や志望動機が、甘かったことがよく分かった。何より、「生きていくために働くんだ」という、中学生の頃から先行した考え方から、面接を経た今でも抜け出せずにいることがよく分かった。
結局、変わらなかったということか。そう思うと、なんとなく悲しくなった。

本当にしたいことって何。
仕事にはできないかもしれないけど、少しでもやってみたいと思うことはないのだろうか。好きなことはないのだろうか。ありえない話だけど、今目の前にある障害を、すべてなくして考えてみることにした。
さあ、何でもできるよ。何がしたい?

好きなもの。それはやっぱり本だろう。
本を読み始めたのは、中学生の頃。それから今日まで、記録こそないものの、たくさんの本を読んできた。図書館の本棚の間を歩いているうちに、いきなり、昔読んだ本のタイトルが浮かび上がってくることが最近よくある。

本が私にくれたもの。それは、あらゆる「きっかけ」だと思う。
エジプトにはまりこんだ時期、そのときは神話から、旅行書から、アラビア語の本までひらいてみた。何でも知りたかった。面白くて仕方なかった。
当時は、このように何かを知ることが楽しいだけだった。でも、これは、アプローチの仕方は1つではないということでもあると気づいた。
例えば、ピラミッドという建築から、ピラミッドの壁に描かれた文字から、地理からのアプローチだってかけられる。そう、どれもエジプトの一面。旅行ガイドを読むだけでも、これだけ知りたいことがでてきたのだ。
どんなきっかけが、そこにちらばっているか分からない。だから、本が好きなのである。

そこまで考えて、本にたずさわる仕事ってなんだろうと考えるようになった。
図書館、本屋、印刷、製本、インク、紙、作家……。簡単に考えるだけでも、これだけある。例えばこれらを職業にしたいと思ったら、……どうすればいいのだ?
遅ればせながらの就職活動。道はもう、とんでもないほど狭い。普通に考えれば、なることは無理に近いだろう。
じゃあ、職業としてじゃなかったら? ここから、学んでみたいことはないかい?
……それは愚問だよ。との返事が聞こえる。

学びたい。学び続けたい。きっと死ぬまで、この性質は変わらない。
もし。万が一。
純粋に、「本」について学びたいと思ったら、どこに向かうことになるだろう。その先には、何が待っているのだろう。知りたいな。もう、胸の中に好奇心の芽が出始めている。

たまには、お金にならないことを考えてみるのも楽しいもんだ。
こういうとき、自分が生き生きしているのがよく分かる。
by the-sahara | 2006-08-08 09:13 | こころ 色模様