トンネルを抜けると
2006年 04月 03日
3月28日、火曜日。
大宮から、越後湯沢に向けて出発する。
乗り込むのは、8時50分発「Maxとき 309号」。初めての2階建て新幹線と、北へ向けての旅行に、興奮を隠し切れない。
中に入ると、ハイデッカーの2階建て高速バスと同じくらいの高さ。それと同じくらい景色がいいのに、当然ながら静かな音。うむうむ、やはり電車は揺れなくていいなあ。
最初に止まる駅は、熊谷。そして、高崎。
少しずつ、風景が変わっていく。密集して、窮屈そうに建っていた家の数が、少なくなり、まばらになり、ほとんど建物が見えなくなる頃には、田んぼが視界を占めていた。一面の田んぼ。稲穂が揺れる頃には、ここは一面金色の草原になるわけだ。一度見てみたいものだと思った。
新幹線は、まだ走り続けている。
大宮から越後湯沢までは、1時間ほどで着いてしまう。意外に近いのである。
もうそろそろかな、と思い始めると、いきなりトンネルに突入。通過。そしてまた、トンネル。
越後湯沢のひとつ前の駅から、越後湯沢に到着するまでは、ほとんどがトンネルだった。あまりにもトンネルが多いのと、長いのとで、越後湯沢駅はトンネルの中にあるんじゃないかと、同居人に言った、まさにそのとき。
新幹線は、いきなりトンネルを抜けた。
何の前触れもなく、目に飛び込んできたのは、雪の積もった山々。1メートル以上積もった雪。雪。雪だ。
トンネルの中を走っているうちに、どこかにワープしてきたんじゃないかと思うくらい、トンネルに入る前と後では、景色が違ってしまっていた。さっきまでは、今にも雨が降り出しそうな灰色の景色だったのに。
トンネルを抜けると、そこは確かに雪国であった。
「川端先生、これなのですね」と、心の中で呟く。
この景色を、川端康成も眺めたのかと思うと、胸が熱くなった。
越後湯沢に上陸。
ここから、2泊3日の新潟の旅が始まった。
これは、新潟上陸の証。
続く。
大宮から、越後湯沢に向けて出発する。
乗り込むのは、8時50分発「Maxとき 309号」。初めての2階建て新幹線と、北へ向けての旅行に、興奮を隠し切れない。
中に入ると、ハイデッカーの2階建て高速バスと同じくらいの高さ。それと同じくらい景色がいいのに、当然ながら静かな音。うむうむ、やはり電車は揺れなくていいなあ。
最初に止まる駅は、熊谷。そして、高崎。
少しずつ、風景が変わっていく。密集して、窮屈そうに建っていた家の数が、少なくなり、まばらになり、ほとんど建物が見えなくなる頃には、田んぼが視界を占めていた。一面の田んぼ。稲穂が揺れる頃には、ここは一面金色の草原になるわけだ。一度見てみたいものだと思った。
新幹線は、まだ走り続けている。
大宮から越後湯沢までは、1時間ほどで着いてしまう。意外に近いのである。
もうそろそろかな、と思い始めると、いきなりトンネルに突入。通過。そしてまた、トンネル。
越後湯沢のひとつ前の駅から、越後湯沢に到着するまでは、ほとんどがトンネルだった。あまりにもトンネルが多いのと、長いのとで、越後湯沢駅はトンネルの中にあるんじゃないかと、同居人に言った、まさにそのとき。
新幹線は、いきなりトンネルを抜けた。
何の前触れもなく、目に飛び込んできたのは、雪の積もった山々。1メートル以上積もった雪。雪。雪だ。
トンネルの中を走っているうちに、どこかにワープしてきたんじゃないかと思うくらい、トンネルに入る前と後では、景色が違ってしまっていた。さっきまでは、今にも雨が降り出しそうな灰色の景色だったのに。
トンネルを抜けると、そこは確かに雪国であった。
「川端先生、これなのですね」と、心の中で呟く。
この景色を、川端康成も眺めたのかと思うと、胸が熱くなった。
越後湯沢に上陸。
ここから、2泊3日の新潟の旅が始まった。
これは、新潟上陸の証。
続く。
by the-sahara
| 2006-04-03 18:24
| 旅行