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コーヒー片手に、日々の何気ないことをつづった日記であります。


by the-sahara
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おにぎりと車窓と

スーパーやコンビニに行くと、必ず目にするのがおにぎりである。
値段はだいたい105円~というのが相場で、決して高いものではないのだが、「家で作れるし」とか「あれ1個じゃ、おなかがふくれない」とか考えてしまって、結局食べたくても買わないということがよくある。我ながら貧乏性だなあと思う。

おにぎりは、最低でも、ごはんと塩さえあれば作れてしまう。そう、その気になればいつでも。だけど、家でごはんを食べるときに、わざわざ握る必要はないし、運動会やピクニックという行事も最近では縁がない。お弁当を持って出かけることがなくなってしまった今、考えてみると長らくおにぎりを握ったことがないことに気づいた。
同時に、そういえば、おにぎりに関する夢があったなあと思い出した。

我が家におにぎりが登場するのは、たいてい遠足や運動会のときだった。中身はたいていおかかで、たまに「おむすび山」の鮭がまぜこまれていたりすると、とても嬉しかったのを覚えている。今でも、おかかに鮭にシーチキンは好きだが、基本的にシーチキンのおにぎりはでてこなかった。作るのが難しかったのかもしれない。
年に数えるほどしか食べないものは、どんなものでも特別な感じがする。おにぎりもそのひとつで、私にとっては、「何か楽しい(特別な)イベントのときに、外でみんなで食べるもの」というイメージがあった。
もっと食べたいと思うのだけれど、なんとなくただ食べるだけじゃだめなのだ。だから、母がたまに握ってくれるおにぎりを食べるたびに、これをいっぱい持って、外で食べてみたいなあと考えていた。

漠然とどこかへ旅してみたいと思う気持ちと、その「おにぎり」の夢が結びつくのは時間の問題だった。
列車の窓辺には、プラスチックの水筒に入ったお茶。そして、念願の、たくさんのおにぎり。行儀は悪いけれど、本を読みながら、ときに車窓からの眺めを楽しみながら、おにぎりをぱくり。おかずなんていらない(漬物くらいでいい)。ただ、海苔の巻かれたおにぎりがあれば、それだけで。うむ、なんと贅沢なことだろうか。
これは、十分に実現可能な夢だ。鉄道スタンプ集めも兼ねて、計画をたてようと思う。

そういえば、富士山の上で食べるおにぎりは、やっぱり日本一の味なのだろうか。
by the-sahara | 2006-03-20 16:59 |