ちょっと京の都まで
2012年 04月 14日
大きくため息をついて、本をとじる。
まだまだ、物語の余韻に浸りながら、でもほんの少し、さびしさを感じながら。
森谷明子さんの『白の祝宴 逸文紫式部日記』を読み終えた。
前作の、『千年の黙』の続きに当たる作品で、かの有名な紫式部が京の都で起こる謎を解決していく物語である。
王朝推理絵巻ということで、日本史で習ったような人物が何人も出てくる。そのため、何度も人名の読み方を見失いながら、何度も前後のページを行き来しながら、毎日少しずつ読み進んだのだった。
344ページ、二段組みという、ボリュームのある本だったので、当然ながら、なかなか残りのページ数は
減っていかない。
それでも、毎日、しおりが少しずつ前に進んでいくのが楽しくて仕方なかった。
中盤くらいまでは「まだこれだけ読める」という気持ちと、「全然先が分からない」というもどかしさ。
中盤を超えると、ページが少なくなっていくのをさびしく思いながらも、続きを読みたいという気持ちから、
ページを繰る手を止めることができなかった。
この、自分がどこまで読み進んできたかが目で見える、というのは紙の本ならではだと思う。
少なくとも、自分が電子書籍をメインにして読書をする日は来ないのだろうな、と改めて確認してしまった。
本そのものが好きなわけだから、それはもう当然のことか。
そんなことを思いながら、駆け抜けた物語。
実は、さらに続きの作品があることがわかったので、今は図書館で借りられる日を心待ちにしている。
文庫本になったら、間違いなく買うだろうなあ。
それにしても、分厚い本って本当に楽しい。
まだまだ、物語の余韻に浸りながら、でもほんの少し、さびしさを感じながら。
森谷明子さんの『白の祝宴 逸文紫式部日記』を読み終えた。
前作の、『千年の黙』の続きに当たる作品で、かの有名な紫式部が京の都で起こる謎を解決していく物語である。
王朝推理絵巻ということで、日本史で習ったような人物が何人も出てくる。そのため、何度も人名の読み方を見失いながら、何度も前後のページを行き来しながら、毎日少しずつ読み進んだのだった。
344ページ、二段組みという、ボリュームのある本だったので、当然ながら、なかなか残りのページ数は
減っていかない。
それでも、毎日、しおりが少しずつ前に進んでいくのが楽しくて仕方なかった。
中盤くらいまでは「まだこれだけ読める」という気持ちと、「全然先が分からない」というもどかしさ。
中盤を超えると、ページが少なくなっていくのをさびしく思いながらも、続きを読みたいという気持ちから、
ページを繰る手を止めることができなかった。
この、自分がどこまで読み進んできたかが目で見える、というのは紙の本ならではだと思う。
少なくとも、自分が電子書籍をメインにして読書をする日は来ないのだろうな、と改めて確認してしまった。
本そのものが好きなわけだから、それはもう当然のことか。
そんなことを思いながら、駆け抜けた物語。
実は、さらに続きの作品があることがわかったので、今は図書館で借りられる日を心待ちにしている。
文庫本になったら、間違いなく買うだろうなあ。
それにしても、分厚い本って本当に楽しい。
by the-sahara
| 2012-04-14 12:00
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